淺井裕介は、土や石、水、テープなど身近な素材を用い、マッチ箱から50mを超える壁画まで、アートプロジェクトにおけるインスタレーションへの取り組みなど、受け止める場所や環境にしなやかに呼応して奔放に描きます。
本展は、「あらゆるものは変化を続ける」をキーワードに、滞在制作型の泥絵作品をはじめ、100点を超える陶器の立体作品や土そのものを見つめるような抽象絵画への挑戦など、五感を通じて見るものに身近な日常を再認識させるような作品を展示します。多様な生き物や無生物も全てがこの星から生まれてこの星に還っていくという、淺井が創造する命の形が創り出す、さまざまな物語と、これらが相互に呼応して織りなす神話的な世界を体感ください。
1981年東京都生まれ。美術作家。土、水、埃、小麦粉、テープ、ぺンなど身近な素材を用い、あらゆる場所に奔放に絵を描き続ける。近年の主な個展に「なんか/食わせろ」(ANOMALY、2020年)、「淺井裕介―絵の種 土の旅」(箱根彫刻の森美術館、2015-2016年)、「yamatane」(Rice University Art Gallery、ヒューストン、2014年)、グループ展に「芸術在樵山—広東南海大地の芸術祭」(平沙島、広東省、中国、2022年)、「A Spirit of Gift, A Place of Sharing」(ハンコック・シェーカー・ビレッジ、マサチューセッツ、2022年)、「生命の庭」(東京都庭園美術館、2020-2021年)、「Reborn-Art Festival 2019」(石巻)など。2019年に横浜文化賞 文化・芸術奨励賞を受賞。
作家と森を散歩しながら、考察、記憶する、日々のなんでもないけれど贅沢な時間を共有しましょう!
<田島征三 略歴>
1940年大阪府生まれ。幼少期を高知県で過ごす。1965年、初めての絵本「ふるやのもり」出版。東京・京橋「南天子画廊」にて初個展。以来、絵画、絵本、イラストレーション、エッセイ、造形作品等を発表し続けている。2009年、新潟県十日町市の廃校になった小学校を?丸ごと絵本にした「空間絵本」を制作。「絵本と木の実の美術館」開館。2011~18年、日中韓平和絵本プロジェクトに尽力。2013~19年、香川県大島ハンセン病の元患者の療養所で、「青空水族館」「森の小径」「Nさんの人生」を制作。2024年、越後妻有大地の芸術祭で鉄作品「オレの歌をきいてくれ!!」出品。ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)金のりんご賞、講談社出 版文化賞受賞、小学館絵画賞、絵本にっぽん賞、日本絵本賞、ADC賞、巌谷小波文芸賞、絵本産経児童出版文化賞美術賞 ENEOS児童文化賞など受賞多数。